『ゴーストハント1 旧校舎怪談』小野不由美
Audibleで聴きました。
声優の安國愛菜さんがナレーターとして参加しており、キャラクターの違いを上手に演じ分け、とても聞きやすい朗読でした。特に主人公の困った時の声は特徴的で可愛らしかったです。
本書のテーマである霊現象について、丁寧な文章からは膨大なインプットの集積が感じられ、とても綿密に書かれた小説である、という印象を受けました。
最初はオカルト的な内容かと思って読み始めましたが、発生する霊現象に対する冷静で理性的な分析が新鮮で、読んでいて面白かったです。
また、ガヤ担当の周囲の霊能力者たちのキャラクターも個性的で、楽しい要素でした。
今後の展開では、彼らも活躍することが期待しています。
『ファスト教養』レジー
最近本屋で見かける「教養本」批判の本だと思い読んだが、「自己責任論」等の現代特有の考えを、発生原因から対処法まで幅広く書いてあり、いい意味で裏切られた本だった
人と話題を合わせるために、人から評価されるために学ぶのではなく、自分が好きな分野を学ぶことの大切さを忘れないようにしたい
「ブラック・フォン」
ホラー映画の皮を被った王道バトル映画
死んだ仲間の声を聞き、敵の罠を避け、暗号を解き、どんどん強くなっていく主人公
途中で武器を持ってステップを踏むシーンが、私には修行編にしか見えない
とどめの決め台詞がストレートで、めっちゃ格好良かった!
犬に肉を投げるシーンは脱出ゲーム感があって好き
『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子
Audibleで聞きました
登場人物が驚くくらい嫌な人ばかりだった
皆が好きなものを嫌いとは言えない社会の息苦しさを書いた作品
遅くまで働きながら丁寧な生活をするって難しいよね
確かに「食事」という行為は、社会の中でどこか神聖化されているのかもしれない
その視点は今まで持っていなかった
『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎
Audibleで聞きました
自分の好きなことに取り組むことの素晴らしさ、学者として生きることの難しさ、モーリタニアという国の良さ等、いろんなものを感じられる本だった
著者は大学教授だが、文体も固くなく、最初から最後までおもしろく読めた
現地の人たちが皆魅力的で、読んでいてホッコリした