短文置き場

読んだ本の感想等を200文字程度で書いていきたいです。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『給料はあなたの価値なのか――賃金と経済にまつわる神話を解く』ジェイク・ローゼンフェルド

給与の額は「個人の実績にもとづくもの」であり、「その職業の重要性」が反映されているという一般的な理解を否定し、「権力」「慣性」「模倣」「公平性」の4つの要因が給料の額を決定していることがわかりやすく書かれている 皆が豊かになるために、まず社…

「黒井戸殺し」

クリスティーの「アクロイド殺し」を、三谷幸喜の脚本でドラマ化した作品 昭和の日本という舞台で違和感無く原作を再現できているのはすごい 役者のチョイスも良かった(特に主人公の大泉洋さん、執事の藤井隆さん) 最後のシーンで、原作では書かれていなか…

『自炊力: 料理以前の食生活改善スキル』白央篤司

自炊に苦手意識があるため読んだ。 ・味噌汁やスープだけでも作ってみる。冷凍野菜を足してみる。 ・塩分を減らし、食物繊維を増やす。 の2つだけなら、実践できるかなと思った。 本書に出てきた「有賀薫」さんを検索したら、レンジで作る味噌汁のレシピが…

『法治の獣』春暮康一

生物学メインのSF短編集 「主観者」と「方舟は荒野を渡る」が好み 自分の意識や体は体内の細胞の生活の結果であり、逆に、自分の生活も大きな知性の一部の可能性があるという様々な驚きを感じられた本 本書では地球人は他の生態系に影響を与える側だったが、…

『流浪地球』劉慈欣

『三体』の作者の短編集 表題作は、「地球エンジン」を作って地球ごと宇宙航行をするという、とてつもなくスケールの大きい話で、読んでいて爽快感を感じる 「山」の「泡世界」という世界設定はとても面白かった 自分はとても広い宇宙の一部で、何にも知らず…